ネットをだらだらと見ていると、メールが届いた。
予約が取れたという連絡だ。
その日の午後を指定したのに、凄い。
しかし、よく見ると、予約が取れた時間は正午12時。
早い!
現在の時刻は、10時40分。
私は埼玉の人間だが、かなり郊外に住んでいる。
予約を取ったクリニックは首都圏なので、電車で1時間くらいかかる。
駅まで20分…。
たぶん、間に合わない気が…いそいで、準備をする。
まず、ヒゲだが、のばした状態で来るようにとのこと。
一日分のばしっぱなしだったので、ちょうどよいが、道中が恥ずかしい。
あとで、マスクでもするんだったと後悔することに。
あとは、契約に使うと思われる印鑑をもって、出発。
現金は一括払いを指定したので、途中のコンビニでおろす。
個人的には、クレジットカードは使いたくない。
駅に着くが、やはり間に合わなそうだ。
しかし、電話番号が分からない。
遅刻は非常にまずいが、そのまま向かうことに。
場所は、首都圏に近い県南の主要都市。
駅から10分くらいの、オフィスビルにあった。
この美容整形は、ひとつの階をまるごと借りているようだが、他の階は普通の会社。
よく考えてみると、ビジネスマンとエレベータで乗り合わせて、美容整形で降りるのは、少々恥ずかしい。
まあ、恥ずかしがるような年でも、風貌でもないか。
こうして、ヒゲ脱毛の扉を開けた…。